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取材から受けた会社の印象
同社が手掛けている商業用の写真は、主に広告やカタログなどの販促物に使用されるものです。近年では、企業が広告宣伝費を下げる傾向にあることから、写真撮影を手掛ける企業も値下げせざるを得ない状況になっているといいます。また、カメラの性能が向上したことにより、特別な技術がなくてもキレイな写真が撮影できるようになっているそうです。そんな状況にありながらも、同社では値下げではなく写真の質を高めることで生き残りを図っているといいます。その姿勢は、ただ単に「安くしてほしい」と言われるだけの場合であれば、案件を断ることもあるほどの徹底ぶり。そうした質へのこだわりが信頼へと繋がり、大手菓子メーカーや官公庁とも取引があるそうです。クライアントとやり取りする立場のディレクターにとっても、自信を持って自社のフォトグラファーをアサインすることができると言えるのではないでしょうか。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがいあくまでも裏方から現場を支えていく仕事ではありますが、自分の努力によって撮影がスムーズにいった時や、現場のスタッフたちが良い雰囲気で仕事をしている様子を見ると、誇らしい気持ちになれるそうです。たった1枚の写真が生まれるためには、フォトグラファー、レタッチャー、スタイリストなどの組み合わせはもちろん、撮影スケジュールも大きく影響します。自分の仕事が直接、何らかの成果を出しているという実感はないかもしれません。しかしディレクターの働きによって、魅力的な写真を生み出すための空間ができあがっていることは間違いないでしょう。
厳しさクライアントからの要望を受けて、関係各所にムリなスケジュールを依頼しなければならない事態も多々発生します。自分のせいではないとしても、フォトグラファーや制作会社に頭を下げることもあるでしょう。さらに、スタッフのモチベーションを上げるために、発言に気を使うことも多いそうです。板挟みになってしまうポジションですから、双方から意見を述べられる苦しみがつきまとうと言えます。
この仕事の向き&不向き
向いている人クライアントや協力会社、社内のフォトグラファーなど、様々な人とやり取りし、窓口となる仕事です。相手に合わせたコミュニケーションが取れるなど、人間関係の構築が得意な方に向いています。
向いていない人企業とやり取りする立場とはいえ、あくまでも撮影がスムーズに進むための環境を整えるのが仕事です。そのため、自分にスポットライトが当たる仕事がしたい方には向いていないでしょう。