企業がこの質問をする目的は2つあります。1つは「応募者の成長意欲」を確認するため。これは分かりやすいですね。成長意欲が高い方を採用したいと考える企業は多いものです。
そしてもう1つの目的は、「応募者の希望を自社で実現できそうか」を確認するため。いくら成長意欲が高い方であっても、自分の希望が叶えられない環境で頑張り続けるのは容易ではなく、早期離職につながってしまう恐れがあります。この点を回避すべく、企業・応募者間の「方向性のマッチング度合い」が見極められるのです。
M.Kさんの仰る通り、10年後...は確かに先の話のように感じる部分があります。ですが、応募先企業で活躍する姿をイメージしておくのは、M.Kさん自身にとっても大切なこと。応募先の企業研究を行ない、その企業に入社して何をしたいのか・その企業でどうありたいのかを整理してみましょう。
以下ポイントを参考に、「10年後はどうなっていたい?」への回答を考えてみてくださいね。
▼深堀りして伝える
「やりたい仕事・就きたい役職」に加え、その仕事・役職で「成し遂げたいこと」や「こうありたい」という理想像まで伝えられると良いです。どんな人のためにどういった働きをすることで、自分の仕事人生を充実させていきたいのか...具体的に伝えましょう。仕事への真摯な思いが伝わり、聞き手の印象に残りやすくなります。
▼プロセスまで伝える
今・1年後・2年後・3年後・・・の継続的な取り組みや頑張りが「10年後」に繋がります。どのようなプロセスを踏んで、掲げた目標を実現するつもりなのかを伝えましょう。現在既に取り組んでいることがあれば、忘れずに伝えてください。
▼転職理由や志望動機と相違がないか確認する
「10年後はどうなっていたい?」という質問に対して良い回答ができたとしても、転職理由や志望動機と大きく方向性が異なっていては、企業側へ不信感を与えてしまいます。どの質問にも言えることですが、選考全体を通して統一感のある話ができるよう、心がけましょう。