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2019/4/29

経歴はキレイじゃない。適性はイマイチ…。
それでも、システムエンジニアに仲間入りできた。

兼竹 健太さんの転職体験記
兼竹 健太Kenta Kanetake(24歳)
  • 転職前Web広告の運用、営業(フリーランス)
  • 転職後システムエンジニア
  • 転職活動期間1ヵ月
  • 応募社数6
  • 面接社数3
この体験記のポイント
  • 就職せずに高校を卒業。「稼げること」を重視して、職を転々とした後、2年間フリーランスに。
  • フリーで働くうちに、会社でスキルや仲間を得たいと思うようになった。会社員に戻ることを決意。
  • 「適性はイマイチ」と言われながらも、念願のエンジニアに内定。スキルアップに励んでいる。

高収入を追い求め、バイトから正社員、そしてフリーランスへ。

高校在学中に就職活動をしなかった僕は、卒業して無職になりました。地元は九州で、東京に「上京したい」と思っていたので、仕事探しは引っ越してからでいいと思っていたんですよね。東京に来て初めての仕事は、インターネット回線や電力サービスを提供する営業でした。

入社からずっと営業成績3位以上をキープできていたものの、常に不安と隣合わせで…。その月は営業目標を達成できたとしても、来月は達成できるかわからない。それがずっと不安でした。営業目標は毎月あるので、1ヶ月が終わるとまたゼロから売上を立てていかなければならないのがしんどかったです。周囲からの期待もプレッシャーに感じていて…。自分の精神がいつまで持つのか不安でした。だんだん業務量も増えて、仕事に追われることが増えたので、退職を申し出ました。

退職後は、気ままなフリーランス生活をスタート。友人からアフィリエイト広告の制作・運用を教わり、始めは結構稼いでいたんです。しかし2年ほど経った頃、充分な収益を確保するのが難しくなってきて…。生活のために、再び業務委託で企業向けのオンライン商談ツールの営業も始めました。でも、これが全然売れなくって(笑)。自力で充分な収入が得られないのにフリーランスでいることが無意味に思えて、正社員の仕事を探し始めたんです。

フリーランスから会社員へ。エンジニアとして伸びる環境を探した。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
転職活動を始めた僕は、正社員雇用のシステムエンジニアの求人を探しました。

エンジニアになりたいと思ったのは「自分でWebサイトをつくれるようになりたい」と思ったから。フリーランスでアフィリエイト広告をつくっていくうちに、自分のWebサイトを持つことに憧れを持つようになっていったんです。会社員になると、社内外の研修が活用できたり、先輩や同僚に気軽に質問したりできる。企業勤めのシステムエンジニアなら成長も早そうだな、と思っていました。フリーランスだと、知識やスキルは独学で習得するしかありませんから。

また、テクニカルスキルの他にも、会社員になって手に入れたいと思うものがありました。それは、仲間。「組織に属して深く人間関係を築き、仲間を増やしていきたい」そう思ったんです。地元から離れて気ままに働いてきた僕には、本当の友達がいなくて。それって寂しいことじゃないですか。でも、1つの組織に所属して切磋琢磨することで仲間意識が芽生え、真の仲間が得られるんじゃないかと思ったんです。

安定収入を得られる以外に、たくさんの恩恵が受けられる。会社員って、実はすごく恵まれているんじゃないかと思い、就職に期待が高まりました。そして「未経験歓迎」のシステムエンジニアの求人を探して、IT企業6社にエントリー。「サービス業界から入社し、エンジニアになった先輩がいる」という一文を見て安心し、シンカにも応募しました。

経歴書の内容では勝負できない。だから伝え方を工夫した。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
IT業界やシステムエンジニアの経験どころか、正社員としての勤務期間もほぼない。経歴はアピールできない分、面接当日の立ち居振る舞いを大切にしようと思っていました。一番長くやってきた営業職の中で培ったコミュニケーションスキルが自分の強みだと思ったんですよね。IT業界を志望する理由をきちんと自分の言葉で話せるように練り、企業ホームページを熟読し、面接で会話できる状態を整えました。

と言っても、面接で心がけたのはコミュニケーションの基本ばかりなんですけどね。笑顔で挨拶する、目を見て話す、話に耳を傾けて質問の意図を汲んだ回答をする…そんなことを大切にしました。面接は終始穏やかな雰囲気で進み「将来は単語を入れると、ラップの韻が出てくるサイトをつくりたい」と伝えたときには面接官が笑ってくれました。

ただ、面接後にシンカが自社製作した適性検査を受けたんですけど、その結果はよくなかったみたいです。それでも「適性はあまりなさそうだけど、うちで活躍してくれそうだから一緒に働いて欲しい。システムエンジニアに挑戦してみて、難しそうだったら営業に転身してもいいから」と言ってくださって。内定をもらいました。

フリー時代は無縁だった、研修や仲間。周囲のサポートが嬉しい。

入社して3ヶ月間は社内研修を受講していました。入社日が近い2名の同僚も一緒。上司から講義を受け、例題を解き、解説を受ける…という実践形式で学びました。例題は一通り解けて現場配属が決まりましたが、論理的に考えるのが難しかったです。

現場に出てからは、javaというプログラミング言語を使った保険系のシステム開発のプロジェクトに携わらせていただきました。上司から「入社して3年は辛い業界だよ」と言われていたので覚悟はしていましたが…、現場に出ると本当にわからないことだらけで大変でした。他社の人と一緒にチームを組んで、8ヶ月間一緒にプロジェクトを進めていく中で「自分は力になれていない」と落ち込むことも多々ありました。ですがそんなときも怒るのではなく「何がわからないのか」「どう改善すればよいのか」と相談に乗ってくれる人が多く、改めていい会社だと実感しました。

短期的な目標は、自分一人で現場に行き、周囲を頼らずに仕事を進められるようにひとり立ちすること。今は将来的に自分がやりたいことをやれるようになるための、スキルアップ期間として修行を頑張れています。今は正直ツラいことが多いですが、このフェーズを乗り越えて知識・スキルを身につけることができたら、将来仕事が楽しくなると信じているんですよね。お客様の要望を聞いて、最適なシステムを提案してつくっていく…、そんな仕事ができたら絶対楽しいと思うんです。

数年後には「スキルも、仲間も手に入れられた」と実感できるように、今は一人前のシステムエンジニアを目指して頑張っていきます。
(取材・執筆:田尻真子/編集:エン転職編集部)
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

正直、適性は…。コミュニケーション能力をかって、採用しました。

代表取締役社長
大島 敏明
評価したポイントと採用理由 弊社は、人柄重視の選考を行なっています。採用しているのは「一緒に働きたい」「会話していて楽しい」と感じる人。だから面接では、聞いたことに対して的確に答えていける「アドリブ力」のようなものを見ています。育成前提での採用なので、経歴やスキルについては見極めをしていないですね。

兼竹さんとの面接は、1年以上経つ今も印象に残っているくらい、非常に盛り上がったんですよね。話していて楽しかったことを覚えています。だから適性検査のスコアはよくなかったですが「お客さまと会話できるエンジニアになるのではないか」と期待を込めて内定を出したんですよ。

今はスキル面の習得に苦戦しているようですが、一人前になるまで時間がかかる仕事なので諦めずに頑張ってほしいです。3年間はそもそも自分がどんな仕事をしているのかがわからないと思いますが、いつかやってきたことが点と点でつながってくる日がきます。その日が来ることを信じて、腕を磨き、一人前のエンジニアになって欲しいですね。
企業情報
会社名株式会社シンカ 資本金1000万円
事業内容■ソフトウェア開発業務 ■システムインテグレーション ■ネットワークインテグレーション ■コンサルティング ■アウトソーシング ※労働者派遣事業届出[派13-308810] 従業員数40名(2022年2月時点)
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